日本の気候は年間を通じて湿度の変動が激しく、人々は古来より収納物の保存に頭を悩ませてきました。
そんな歴史の中で保管・収納に最も適しているとされて重用されてきたのが桐。
古くより今日まで、贈答品や美術品など、高級な品々を納めるのに活用されてきました。
桐材は非常に軽い上に機密性が高く、一方で湿気を吸収・放出する性質によって、
箱の中を常に一定の状態に保つのに大変すぐれています。
また、燃えにくい上に断熱性が高く、かつ腐りにくいという点も桐材の保管に優れた特質であり、さらにはパウロニン、セサミン等を含有することによって防虫作用が働いており、桐箱には虫が付かないと言わる所以です。
- こだわりポイント1
- 丸太を2つ割り、または4つ割りにし数年寝かし乾燥させアクを抜きます。
製材した後もさらに干して乾燥アク抜きを行います。
しっかり乾燥させることで箱にした後の狂いを最小限に防ぐことができます。
- こだわりポイント2
- 1箱1箱丁寧に仕上げます。
カンナをかけて蓋を山に盛ります(高級箱)。
- こだわりポイント3
- 1箱1箱手で磨き上げます。
高級箱はイボタ蝋、木賊を使い磨き上げます。
イボタ蝋を使うことによって光沢が出て手触りも格段に良くなります。
高級箱はとても精巧に製作しております。
蓋はどの角度で閉めても身と蓋がぴったり合うように、側板は4面の板(木目)が繋がるように組みます。
一度手に取っていただければ良いものだと実感して頂けると自負しております。